奥田雄一郎
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【2016年3月定例会レポート】 a-con参加1か月のメンバーがワークショップ進行に挑戦!
3月の新規ボランティア説明会&a-con定例会。今回も社会人から大学生まで、様々な分野で活躍されている6名の新メンバーが参加。実はこの報告レポートも、広報プロボノ体験としてa-con初参加メンバー2名が分担して担当しています!
新規メンバー向けの説明会、そしてNPOの方や他のメンバーも合流して自己紹介をした後、2つのプロジェクトから成果の共有がありました。
【プロジェクト成果共有】
1.DPI女性障害ネットワーク
こちらの団体は、女性障がい者の社会制度による問題を解決するため アドボカシー活動をしている当事者団体です。 今回の
プロジェクト目的は、「国連のあるジュネーブで メンバーがロビー活動を行うための渡航費のファンドレイジング」。
こういった場合よくやりがちな手法は ターゲットを絞り込んでひとつのメッセージを作るというものだそうです。 しかし、今回あえて複数のターゲットを設定しそれぞれ違う切り口の メッセージを同時並行的に発信していったことが成功に繋がったとのこと。
まずは小さくてもいろいろなパターンを実行してみて修正していくということは 特にウェブでのコミュニケーションでは重要なのですね! 実際にファンドレイジングは大成功したとのことです。
2.Love futbol japan
こちらの団体は、貧困地域のコミュニティづくりのため サッカーグラウンドをつくる支援をしています。
日本での資金集めのために、グッズ販売やイベントを行っているのですが 今回a-conに頼まれたお題はグッズを売ることでも イベントに人を呼ぶことでもなく 「情熱ある幹部メンバーを採用すること」。 ターゲットは、きっとグッズを買ってくれるような 関心層に潜んでいるはずだという仮説をもとに グッズ販売と同時に採用活動を行うという方法で アプローチをすることが決まりました。
どんなプロジェクトにも、情熱を持って同じ方向を目指して 伴走できる仲間が必要ですよね。 すぐに資金集めに走るのではなく、長期的視点で 仲間を集めるコミュニケーションをつくるというところが 新しいと思いました。
【新プロジェクト紹介】
続いては、新プロジェクトの紹介です。今回ご相談にこられたのは、「特定非営利活動法人ダイバーシティ工房」さん。不安を抱えている小中学生や、発達障害のある小中学生を対象とした塾を運営されている団体です。
今回のご相談は、例年作成している年次報告書をバージョンアップし、職員の採用活動にも活用したい!というもの。しかし、a-conメンバーとのディスカッションが進む中で、「職員採用という目的達成のために、本当にその手段が適切なのか?」という視点がでてきました。
今回のディスカッションを踏まえ、後日、団体内で再度検討をしたところ、いったん今の作戦を白紙に戻し、もう一度考え直すことになったとのこと。NPOの方からいただいた相談内容そのものに対しても、もっと効果的な問題設定がないかを一緒に考える。a-conのそんな姿勢が、面白いなと感じました。
【1DAYプロボノ ワークショップ】
本日最後のプログラムは、実際のプロジェクト課題にその場にいるみんなで取り組んでみよう!というもの。私たち新メンバーも参加してのワークショップでしたが、その進行役も、まだ活動を始めて1か月のメンバーだと聞いて、驚きました!
今回のワークショップでは、プロジェクト成果報告でも登場した「Love futbol japan」の課題を取り上げました。目的と課題を共有した上で、「どんなグッズをつくれば、将来の幹部メンバー候補に興味をもってもらえるか」というテーマで、ブレストを行いました。
チームに分かれてアイディアを出し合った後、発表タイム。サッカー関連だけど、あまり他団体が目をつけていなさそうなもの。あるいはサッカーではなく、支援先である中南米にフォーカスしたグッズなど、さまざまなアイディアがだされました。
このワークショップを通じて、共感者を集めるためのコミュニケーション設計では、どのような導線で共感を集め巻き込むかが、巻き込んだ後に同じ目線で活動ができるかを左右するということを学びました。想いが活動の核となるNPOのPRにおいて、上記のポイントはとても重要なことだと感じられました。
今回でたアイディアは後日、プロジェクト内のMTGで活用されるそうです。私たちの出したアイディアが、少しでも成果につながれば嬉しいです!
以上が、3月定例会の内容です。この後の懇親会では、a-conメンバーのみなさんが、普段はどんな仕事をしているのか、どんな想いでプロボノ活動をしているのかを、じっくり聞くことができ、参考になりました。
このレポートを読んでくださった方にも、私たちが体験したa-conの活動内容や雰囲気が少しでも伝れば、さいわいです。
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